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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

金利水準から見ればまだまだ買い時

―不動産市場は好調で推移しましたが、金利上昇が懸念されています。
 確かに、購入する側が金利の安さに慣れてしまった面はあります。ローンセミナーを行うと、終了後に必ず1〜2組の方が質問に来られます。既に3年固定や5年固定など非常に低い変動金利で購入されたのですが、支払いがかつかつだと。ところが新聞などを読むと金利が上がりそうなので非常に心配になり、借り換えたほうがいいでしょうか、という相談なんです。現実には、変動から長期固定への借り換えはかなり難しいのが現状です。ここ数年金利が安くて非常に求めやすかっただけに、今後はその反動が危惧されますね。
 実は私自身、金利8.44%のときに変動金利で投資用マンションの購入のためにローンを借りたのです。1991年でした。当時、毎月18万円の返済でしたが、低金利になったおかげで現在8万円になっています。今はその逆で、経済が回復してくると金利は必ず上がりますから、低金利で借りている人は返済額が倍になることもあり得るのです。その辺の理解がないままではちょっと心配です。
 本来なら、こういう時期こそ「フラット35」のような長期固定金利を活用していただきたいのです。現在2%代後半ですが、まだまだ低金利ですからね。

―景気は回復といわれていますから、そのあたりの影響は供給側にも大きいですね。
 景気の指標というのは常に前期比、前年度比で見ますから、特に関西では景気回復というよりようやく上向いた段階だと見ています。 2004年度まで平均給与所得は7年連続で下がっていました。また、大企業の業績改善がいわれますが、ボーナスをもらえない非正規従業員が40%近くを占めています。そういう人が大企業を支えていますから、ある一定水準までにはまだ戻っていないと見ています。アンケートでも貯金のない世帯が23.8%もあり、まだ余裕を感じられるまでにはなっていません。
 いまいわれている景気のよさというのは、中国とアメリカに支えられる部分がけっこう大きいので、やはり下支えする力強いものが出てきて欲しいところですね。問題は消費税増税や、ローン減税など住宅減税の縮小が、回復基調に水を差すことです。セミナーなどをしていると、団塊ジュニアだけでなく、高齢層の購入意欲も高く、市場は堅実に推移する要素があります。それが増税によって購入意欲が減少しますし、増税前の駆け込み需要はあるでしょうけれど、前回の消費税の導入時と税率改正のときのようにその後の反動が大きいですからね。

―金利が上がる可能性は高いですか?
 景気が回復すれば金利は上昇するでしょうが、私は急な経済回復はないと見ています。また、全融機関の事情から金利を一気に上げられないと思います。お金を借りて欲しい企業が株式市場などを活用して直接金融で資金調達を行うようになったため、借り手がいない。必然的に個人向けローンの金利もダイレクトに上げられないのです。そういった意昧では、いまは買い時です。しかも、いま販売されている物件は広くてクオリティが高い割に、地価の安さを反映して非常にリーズナブルです。販売側としては、この時期のメリットをお客さまにもっとアピールしながら、今後の金利上昇リスクを十分に認識したうえで賢明な選択をされるようアドバイスをしていただきたいですね。

(大阪ガス定期刊行誌「G front no.36」掲載記事より)

経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー・経済講演/堀 浩司

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