堀浩司の関西深堀りラジオ!経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 堀浩司 おすすめ 癒しのマレーシア
PODCAST ラジオ配信中:RCC中国放送「ミライレポート」必ずわかる 法人税のしくみ

経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

サラリーマンのための 確定申告の「ウソ」「ホント」

アバン(49秒)島田読み
<島田 谷川 芝居>*普通の夫婦設定*
[谷川] ふう〜ん、確定申告スタートかあ・・
[島田] 我々サラリーマンには関係ないよ。
[谷川] でも最近よう本屋で「サラリーマンの確定申告の手引き」みたいな本、よう出てるで。
[島田] そんなの変わらないよ。
[谷川] でもやってみたらちょっとはトクかもよ?
[島田] う〜ん・・
<報道素材より>
[N] 今月16日から確定申告がスタート、でも多くのサラリーマンの方々は「自分には関係ない」と思っているはず。でも本当のところどうなんでしょうか?トクだとしたらどのくらい違うんでしょうか?
<タイトル>
[N] 今朝はサラリーマンのために確定申告でトクになる部分や、ならない部分を詳しくお教えします。
“確定申告の「ウソ」「ホント」!”
スタジオ(1)(1分)
[宮根] さて、確定申告のシーズンです。自営業者の方にとっては1年の中で1番経理の面でバタバタする時期ですが、サラリーマンの方にとっては風物詩みたいなもんでしょうね。
[宮根] でもそのサラリーマンも確定申告をすることが出来る場合、果たしてトクなのかソンなのか?
今朝はじっくり伺いたいと思います。おなじみ阪南大学講師で経済ジャーナリストの堀浩司先生です。おはようございます。
[堀]  おはようございます。宜しくお願いします。
[宮根] 先生、結構サラリーマンでも確定申告したら得になる場合があるって言いますけどホントのとこどうなんでしょう?
[堀]  そうですね、時と場合によります。例えば去年医療費がすごくかかったとか、住宅ローンでマイホームを買った人などは確定申告で返ってくる税金も多いですが、いろいろ準備して申告しても、その労力に見合うほど返ってこないケースもあります。
肝心なのはポイントを正しく理解することですね。
[宮根] それではまずはポイントを整理したVTRからごらんください。
VTR本編(3分00秒)
シーン(1) 医療費1 出産費用 *島田 谷川 30歳代夫婦子どもできたばかり*
[谷川] お〜よちよち、ミルクの時間かな?
[島田] そういえばウチ出産費用っていくらかかったっけ?
[谷川] 40万円ちょっとかな?
[島田] 確か年間医療費が10万円以上の場合は税金が戻ってくるはずだと思うんだけど・・・
[谷川] 確定申告したらどのくらいトクなんやろ?
<医療雑感>
[N] サラリーマンが確定申告してお金が戻る中で、一般的によく言われるのが「医療費」です。
[N] この場合、出産費用は41万円もかかっていますので、結構戻ってくると思っている人もいるんですが、実は意外とそうでもなかったりします。ポイントは「出産育児一時金」。
シーン(2)医療費2 高額医療 *島田 小学生*谷川 母親*
[島田] ママ〜、歯がなんかヘンだよ・・
[谷川] ん?どれ?ちょっと見せてみ?
[谷川] あら〜あんた知らん間に歯並び悪くなったなあ・・これは矯正してもらわんとあかんわ。
[N] 子供の歯列矯正費用などは高額になるケースがあります。仮に70万円かかったとしたら、一体いくらくらい戻って来るんでしょうか?
シーン(3)養老保険 *島田 谷川 初老夫婦*
[谷川] 長いこと掛けて来た養老保険もやっと満期やわ。
[島田] でもそれも税金がかかるんだよ・・
[谷川] え?ウソ?
[N] そうなんです。受け取った保険金から払い込んだ保険料を引いた額が50万円を超える場合は申告が必要です。ではどのくらい税金がかかるんでしょうか?
シーン(4)扶養家族1 *谷川 高校生 母親*島田 父親*
[谷母] ちょっとあんたも少しは家のこと手伝いなさいよ!
[谷娘] アカンねん、今からバイトやねん!
[谷母] バイトバイトって、一体いくらくらい稼いでんの?
[谷娘] 月9万円くらいかな?
[島田] そりゃまずいぞ!
[両谷川] なんで?なんでなんで?
[N] 1ヵ月9万円のアルバイト収入なら年間で108万円。
[N] アルバイトでも年間収入が103万円を超えれば、娘が扶養家族から外れるため、損になる場合があります。
シーン(5)扶養家族2 *島田  父親 30歳代*
[島子] おやじさあ、いまオフクロって親父の扶養家族になってんだっけ?
[島父] そうじゃがどうした?
[島子] オレが親父とオフクロの2人を扶養家族にしたほうがいいみたいだよ。
[谷川] アラ、私は大丈夫よ。お父さん以外の人に面倒みてもらってるから・・
[両島田] ちょっと、ちょっとちょっと!
[N] 親が年金暮らしで、母親が父親の扶養家族のまま、あるいは誰の扶養家族にもなっていない場合、子供が親を扶養家族にしたほうが税金面で得な場合があります。
<マルチ>
[N] さて、それぞれのケースをスタジオで詳しく解説してもらいましょう。
スタジオ(2)(5分)
(受けあって)
[宮根] さあ、それぞれ見ていきましょう。まず医療費ですが?
VF(1)医療費1 出産費用
[堀]  はい。まず設定はすべて平均的なサラリーマン家庭を想定しています。
[堀]  まず最初の「出産費用」ですが、この場合出産費用は41万円かかったという設定ですが、実は出産育児一時金というのが、一般的な健康保険の場合、30万円貰えますので、これを差し引きます。
[堀]  すると11万円となって、ここは皆さんよくご存知かもしれませんが、医療費控除は「原則10万円を超えた場合、年間所得が200万円未満の方は年間所得の5%を超えた場合、超えた部分」に対する控除ですので、1万円に対して税率10%で特別減税分を合わせると900円、あと住民税も1000円ほど安くなりますので、申告すれば1900円が戻るということになります。これをお得と感じるかどうかはそれぞれだと思いますが。
[宮根] 微妙ですよね。慣れへん申告書書いて医療費の領収書貼りつけて、っていうことをやって1900円というのがどうか?少しでも安くと思う方はやってみてください。
VF(2)医療費2 高額医療
[堀]  ところが、医療費も高額になるとかなり変わってきます。VTRの2つめのケースですが、子供の歯列矯正などの場合はかなり高額で、仮に70万円という金額を設定すれば、10万円を超えた部分ですので60万円が控除額、実際戻るのがさっきの計算と同じで54,000円になります。それと住民税が6万円安くなりますので、合わせて114,000円が戻ると。
[宮根] これは大きいですね。
[堀]  そうですね。やはり10万円を超える部分が多いと、戻りも多くなります。よく「10万円を超えたら申告すればお得」なんて書いてありますが、どのくらい超えているか、どのくらい戻るかを計算してから考えるようにしたいですね。
VF(3)−1養老保険 満期金
[宮根] はい、それから養老保険の満期金、これ僕も知らなかったんですが、税金がかかるんですね。
[堀]  そうなんです。これは単純に受け取った満期保険金から払い込んだ保険料を引く、つまりわかりやすく言えば儲かった分に税金がかかるということですが、原則としてこの「儲け」が50万円を超えていたら申告が必要なんですが、一般的なサラリーマンの場合、この「儲け」から50万円を引いて2で割った金額が20万円以下なら申告不要です。
VF(3)−2 養老保険 満期金 計算式
[宮根] こちらに例がでてますね。満期金が500万円の場合。
[堀]  はい。例えば払い込んだ保険料が400万円なら「儲け」は100万円ですので、ここから50万円を引いて2で割れば25万円、税率は10%ですので25,000円ですが、所得税は特別減税の扱いがあって22,500円、合計で47,500円取られることになります。
[宮根] なんか自分で一生懸命払い込んで満期金からそれだけ取られるのもちょっと納得いかない気もしますが?
[堀]  そうですね。でも結果的に100万円から47,500円を引いた95万円ほどは、利益になるわけですからよしとしないとしょうがないでしょうね。
VF(4)扶養家族から外れる場合
[宮根] さあ、最後に「扶養家族」の扱いですが?
[堀]  はい。これはVTRにあったように、例えば娘さんのアルバイト代が月9万円だと12ヶ月働いたとして年収が108万円になります。これは実はいわゆる「103万円ライン」を超えていて、娘さんが扶養家族から外れてしまうんですね。その結果、追加徴税されるのが所得税と住民税合わせてなんと101,700円、しかもこれは追加徴税という形で来ますのでツライですね。
[宮根] これ、素朴な疑問ですがアルバイトでもこういうことは税務署に判るんですか?
[堀]  今は昔と違って会社もコンピューター化され、アルバイト代についても、きっちり役所に報告されています。ですからアルバイトでわからないだろうと思っていても追加徴税が来ますから、そのあたりはちゃんと理解しておいたほうがいいと思います。
VF(5)扶養家族に組み入れたほうがトクな場合
[堀]  そして最後に扶養家族にしたほうがトクなケースは、例えば親に仕送りをしていて、その親が誰の扶養家族にもなっていないケースや所得の低い父親の扶養家族に母親がなっている場合、お母さんは結構な遺族年金をもらっている場合などですが、例えば70歳以上の母親と同居していて、息子さんの扶養家族に組み入れた場合、ごらんのように9万円以上税金が減ることになります。このボーダーラインは先ほどのアルバイト・パートの「103万円ライン」ではなく、年金の基準になりますので、65歳未満の場合は年間の年金収入が108万円以下、65歳以上の場合は158万円以下であれば子供さんの扶養家族にしたほうがいいということになります。ただし、先ほどの遺族年金は非課税ですので、年収にはカウントする必要はありません。是非一度考えてみてください。
<クッション>
[堀]  あと2006年度に株で損をしたという人は、申告しておけば以降3年にわたって赤字を繰り越せる、つまり利益が出ても、繰り越した赤字の範囲内であれば税金がかからないように出来ます。
[宮根] なるほどね。そういった人は申告をしたほうがいいということですね。皆さんもどれだけトクかということをよく調べた上で、確定申告したほうがいいかどうか見極めてください。
(ABCテレビ「おはよう朝日です : 今朝のクローズアップ」2007年02月20日ON AIR)
main

経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー・経済講演/堀 浩司

経済・ファイナンシャルプランニングの取材・講演・出演を承ります
経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

経済ジャーナリスト堀浩司HOME
プロフィール経済コメントコラム芸能マネーメディア情報取材・講演依頼セミナーのお知らせ癒しのマレーシア

経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 堀 浩司 オフィシャルサイト