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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

貯める?返す?投資する? ボーナスはこう使え!

アバン(45秒)アバン島田読み
[N] 夏のボーナス!みなさんはもう手にしましたか?
日本経団連が今年5月に発表した大手企業のこの夏のボーナス妥結状況によると、99社の平均額は前年比で2.77%増加しました。製造業は5年連続の増加、非製造業も3年ぶりに増加に転じています。徐々に景気は回復傾向にあると言われる今、ボーナスはやはり貯蓄すべきでしょうか?それとも、そろそろ運用を考えてもいい時期なんでしょうか?
今朝は虎の子のボーナスを無駄にしないために、収入や貯蓄額に応じたボーナスのマネープランをお教えします。ボーナスはこう使え!
スタジオ(1)(50秒)VFタイトル
[宮根] さてボーナス、もう出ていると思いますが、今は微妙な時期です。景気が回復傾向といってもまだまだ低金利が続いていますし、企業は儲かっても個人は豊かになっていないという状況もあります。 そこで今朝は非常に読み取りにくい、日本の経済状況をわかりやすく教えていただきながら、貯蓄か、借金返済か?はたまた投資か?収入や貯蓄額に応じたボーナスの活用法を伝授していただきましょう。
おなじみ阪南大学講師で経済ジャーナリストの堀浩司先生です。おはようございます。
[堀] おはようございます。よろしくお願いいたします。
[宮根] 先生、今はどうなんですか?
[堀] 円安、低金利、株価上昇という日本経済の状況も頭に入れて、ボーナスの運用を考える必要があると思いますし、また、皆さんの現在の貯蓄額によっても運用先が違うと思います。
[宮根] 貯蓄がそれほどないのに元本割れの可能性が高い金融商品に手を出したり、逆に余裕資金があるのに有効な運用法を知らなかったりするケースがありますからね。
格差社会がどんどん広がりつつある中で、自分にあったボーナスの活用法を見つけることが重要だということで、まずは今回のポイントをまとめたVTRから。
VTR本編(2分07秒)
[N] 日本銀行による、2006年度末の循環資金統計によれば、日本全国の家計保有資産、つまり、持っている財産の総合計は、1541兆円。2005年末に比べて1%増えています。
その内訳は?
まず圧倒的なのは現金および預貯金。これが779兆円。
次いで株式が109兆円。そして投資信託が66兆円、国債が32兆円となっています。
実は、注目すべきは前年比なんです。現金および預貯金が0.5%マイナス、株式が5.2%マイナスなのに対して、投資信託は何と29.5%のプラス、国債も20.3%のプラスになっているんです。
これは国民の感覚が、少しずつ保有から投資、つまり「守りから攻め」に転じてきていることをうかがわせます。
ボーナスの活用法としては、堅実なところでは定期預金や定額貯金、あるいは国債といったものは、元のお金が減ることがない、いわゆる「元本割れしない」商品。
あるいは手堅く住宅ローンを返済するのもいいでしょう。
住宅ローンで借入額1000万円、35年元利均等返済で金利が3.0%なら、借入開始5年後に100万円返済すれば、返済額減額型ならおよそ150万円返済額が減ります。
これを金利と受け止めるのもひとつですが、より大きく増やしたいなら株式投資、投資信託、外貨預金といったものから、今話題のFXまで様々な金融商品があります。
しかしながらこれらは「元本割れ」のリスクを伴います。
やっとの思いで手にしたボーナス、攻めるのはいいけれど、減らしてしまっては意味がありません。かといってタンス預金では増えるはずもない、そこであなたの預貯金の中の余裕資金の額と、性格を考え合わせた上でぴったりのボーナス活用法をお教えしましょう!
スタジオ(2)(5分30秒)
[宮根] ということで堀先生、まずは日本の景気と経済状況というのを判りやすく教えてください。 [堀] はい、日本の経済の現状は、低金利に、円安、株価上昇という三つの面がスパイラル
に絡み合っているのです。
それぞれの要因あるいは背景ですが、まずは日本の株価が上昇しているんですが、この株価上昇を支えているのは外国人投資家なんですね。
売買代金の6割が外国人投資家、12ヶ月連続の買い越しが続いています。なぜ、外国人投資家が日本株を買うかというと世界的な株価高の中、日本株の割安感があります。
平成元年12月、日経平均株価38,915円の最高値でしたが、上場企業を中心に最高益を更新する中、現在はまだ、その半分の株価なんです。 [堀] さらに円安のスパイラルですね。円安による輸出関連企業の好決算。円安によりさらに外国人投資家にとっては、安く日本株を買えます。しかも、政府はここ3年以上為替介入をしていません。 [堀] そして円安の大きな原因の一つが超低金利の円を借り、その円を売って海外に投資をする円キャリー取引。
金利差だけで4%あります。
また日本の低金利に嫌気をさした個人が海外投資を行うため円を売ります。低金利と円安がスパイラルにからみあいます。ただ、注意点は、世界から非難されるほど円安が進みすぎていることです。
[宮根] ということは、逆に言うとこのスパイラルが逆に動き出したら、株価下落もありうるということですね。
[堀] そうですね、ボーナスの運用については、こういった経済情勢も頭に入れておいた方が良いですよね。
とはいっても、守りばかりではお金は増えません。そこで、生活資金の余裕度と皆さんの性格別に投資のチャート表を作ってみました。 [宮根] これは判りやすいですね。
[堀] まあこれを参考に投資して失敗しても責任は持てませんが・・
[宮根] なんや先生、えらい弱気ですね。
[堀] いやいや、まずは余裕資金はあまりないと言う方、まあ仮に300万円以下とすると、これは絶対に減らせない、そして性格は金融商品で儲けるというより、あくまで本業に専念したいという性格の(1)番、そして同じく余裕資金はあまりないが堅実かつ保守的な(2)番のタイプを見てみましょう。 [堀] (1)番の「本業専業型」の方には、やはり定期預金や定額貯金が手堅いと言うことになります。今はネットバンクの定期預金などで高利回りの商品がありますので、このへんは検討してみても良いと思います。
そして(2)番の「堅実保守型」の方には、住宅ローン返済にまわすのをオススメします。先ほどVTRにあった例では100万円返せば150万円減るので50万円分の金利と考えればオトクでしょう。 [宮根] なるほど。では次にチャートに戻って・・・
ちょっと余裕がある、まあ金額で言えば500万円くらいで、安全が基本なんだけれど、少しは・・という方ですね。
[堀] はい。まず忍耐強くて、満期が来るのをじっとガマンできるという(3)番、そしてちょっとだけ冒険してみたいという(4)番の方ですね。 [堀] 「満期までガマン型」の(3)番の方には、個人向け国債をオススメします。
5年ものと10年ものがあって、元本割れはありません。
そして最低利息が保証されていて、変動金利の10年ものも長期金利と連動していますので、低いリスクで少しの楽しみもあるという商品ですね。
そして同じく500万円くらいの余裕資金ですが、ちょっと冒険してみたい、と言う(4)番の方は、小口で株式投資を始めてみるのもいいでしょう。もちろん余裕資金の範囲内にとどめるのが鉄則です。
[宮根] 今はプチ株とか少額でもできるものがありますからね。さて続いてまあまあ余裕!700万円以上!なかなかいませんけどね。 [堀] はい。金額で700万円以上の余裕資金を持つ人で、時間ならあるぞという(5)番の方、そして運命は受け入れるが儲けたいというわがままな(6)番の方を見てみましょう。 [堀] 時間的な余裕がある(5)番の方なら、やはり株がいいでしょうね。
ただ現在の株価というものは経済自体を反映していないと言えると思います。
したがって長期で持つより短期で利益を確定したほうがいいかもしれません。
そして余裕はあるけど自分で判断したくない、運命を受け入れるという(6)番の方には、今話題のFXなどが向いているかもしれません。それと外貨預金ですね。
海外の高金利で大きな利益を得る可能性はありますが、ただ為替というのは誰にも予測できないものですので、儲かったからといって次もうまくいく保障はありません。 [宮根] なるほど、ではまたチャートに戻って・・・
[堀] あと「寄らば大樹型」、つまり人気の高いものに弱い(7)番と、信頼してプロ任せ型」の(8)番を見てみます。 [堀] この2つのタイプはいずれも投資信託をオススメします。
投資信託というのは、投資家からのお金をひとつに集めて運用会社が株や債券で運用することで得た利益を分配する金融商品で、1万円からできます。投資信託には「インデックス型」と「アクティブ型」があります。
[宮根] どう違うんですか?
[堀] (簡単に解説)
ということで、「寄らば大樹型」の(7)番の方には「インデックス型」、プロ任せでいきたいという(8)番の方なら「アクティブ型」がいいでしょう。
プロが自らの判断で投資しますので、リスクもありますが、騰落率が40%を超えるものもありますので魅力的ではあるでしょう。 [堀] 最後にボーナス活用の3原則ですが、(1)投資の目的をはっきりと! (2)理解できない投資法には手を出すな! (3)投資はあくまで余裕資金で!
この3つを必ず守って、最大限にボーナスを賢く運用しましょう。

(ABCテレビ「おはよう朝日です」2007年07月19日ON AIR)

経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー・経済講演/堀 浩司

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