経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”
世界同時株安と景気の行方
先週23日(水)朝刊各紙
「世界株安、底なし打開なるか」、「株急落、強い危機感」・・・
前々週からNY株式が5日連続で806.96ドル安 中国、アジア、ヨーロッパ市場も続落
東京市場21日、22日1288.24円安で13000円台を割込
今回の世界同時株安の原因とその後の株価の動き
サブプライム問題からの米国景気後退不安 大手金融機関の損失額増大
ブッシュ大統領18日発表約16兆円の減税を柱とする経済対策
発表前185ドル上昇、発表直後△242ドル下落 市場:迫力不足、不十分で失望売り
発表即下落 内容に関らず不安感から企業価値を無視したパニック的な売りが殺到
機関投資家の株売買 瞬時の判断 ⇒ クイズの早押し
22日(日本時間23日未明)米連邦制度理事会FRB0.75%緊急金利引下げ発表即実施
発表数分後 消費や雇用など米国実態経済改善に力不足と市場評価 450ドル急落
市場の判断とは 吟味なく、瞬時に、誰が 不安が先行しているのが現状
先週後半 東京市場(23〜25) 1056.11円高 NY(23〜24)407.42ドル高(25) △171.44安
米国の対応は遅くて内容不足と金融関係者、市場(??)は評価するが・・・
ヘンリー・ポールソン現財務長官 就任直前ゴールドマン・サックス元会長
ロバート・ルービン元財務長官
GS共同会長〜経済政策担当大統領補佐官(クリントン)〜財務長官
〜現在、サブプライム問題前会長辞任(2007.11)後のシティグループ会長
24日ブッシュ大統領 景気対策、議会と同意し即発表
1人当たり最大約64,200円小切手渡所得減税を柱とする約16兆円の経済対策
日本では考えられないスピードと内容 → 経済事案最優先、個人消費の大切さを熟知
世界同時株安はショッキングですが? 今の株式市場、株式取引は・・・
世界同時株安 東京市場売買の6割 外国人機関投資家
NY、東京、ロンドン等市場 同じ機関投資家が売買 世界同時に株価が動くのは当然
株価は上がった時だけ儲かるのではない、下がった時も儲かる仕組み
先物取引 先に将来売る約束をする 株価が下がり安く仕入れられれば儲かる
実体経済と離れた株安で私達の暮らしがまた不況に逆戻りするのはいや!本当に株安?
企業業績好調で株安の日本株にオイルマネーが購入意欲
2007年 中東域外投資 約32兆円 運用総額 約214兆円
(RCC中国放送(広島)「寺内優のおはようラジオ」・SBC信越放送(長野)「モーニングワイド・ラジオJ」2008年01月28日ON AIR)