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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

いつまで続く? 「燃油サーチャージ」のゆくえ

アバン(1分04秒)矢野読み
(ひとりごと)
[矢野] あ〜あ、やっと夏休みや。8月は忙しかったから9月にとることになったけど、このほうが旅行は安いからええよな・・・
松竹芸能も有給で夏休みくれるくらいフトコロの深い会社やったらなあ・・・
まあええわ。ん?
旅行代金6万3800円で、「燃油サーチャージ」3万2千680円?旅行代金の半分くらいを余分に払わなあかんねや・・・
なんで?
[N] 原油価格の高騰によって旅行代金のほかに徴収されるこの「燃油サーチャージ」、実は導入された2005年に比べて、10倍以上になっているケースもあるんです!
この「燃油サーチャージ」、いったいどうやって決まっているのか?そしていつまで続くのか?
今朝のクローズアップは「燃油サーチャージ」のゆくえを追います!
スタジオ(1)(1分)VFタイトル
[矢野] はい!経済問題もわかるマルチタレント、矢野パンです!
今朝は大胆にもこの私が「燃油サーチャージ」について説明・・・していただく阪南大学講師で経済ジャーナリスト、堀先生〜
[堀] おはようございます。よろしくお願いします。
[矢野] に、サポートしてもらいながら私が進行を担当します。
[宮根] アンタいらんやん!
[矢野] いえいえ、まあそない言わんと・・・今朝は宮根さんにはゆっくり座って僕の解説を・・・
[宮根] 堀先生進めてくださいね。
[矢野] いや進めるのは僕。先生よろしくお願いしますね。
[堀] 僕も聞いときます。
[矢野] いやいや、進みませんやん!まあとにかく皆さんこの「燃油サーチャージ」、もう耳に馴染んだと思いますが、意外とみなさん詳しいことは知りはりません。
そこでまずは「燃油サーチャージ」って一体なんやねんという事から、VTRで簡単にまとめてあります。ご覧下さい。
VTR本編(3分50秒)O-CAT内JAL大阪支店
[N] まずは「燃油サーチャージ」についてJAL、日本航空で聞いてみました。
<日本航空 国際販売部 中田部長IV>
Q:そもそも何故「燃油サーチャージ」が導入されたのでしょうか?
・通常であれば燃料費は運賃で賄うもの
・原油の短期的かつ急激な高騰で、コスト削減をしても賄えなくなった
・その分を負担してもらうのが燃油サーチャージ
Q:「運賃値上げ」ではなく別項目として徴収されるのは何故なんでしょうか?
・価格上昇には投機的要素が強い
・一時的なものとして、価格の上下をわかりやすくするために別項目にしている
[N] 「燃油サーチャージ」が日本で導入されたのは2005年1月、あくまで「燃料の価格が下がったらやめます」という取り決めで始まりました。
[N] 基本的には3ヵ月に1度、5ヵ月前からの3ヵ月間の燃料価格の平均値を参考に見直されます。
[N] その燃料価格の基準となるのは、シンガポールの航空燃油市場で取引されるジェット燃料「ケロシン」がアジア地域の指標になっています。
<日本航空 国際販売部 中田部長IV>
・その相場が10倍になっている
・10年前は1バレル16ドル程度
・今は160ドル以上
Q:路線は一緒なのに航空会社や旅行会社によって(サーチャージが)違うのはなぜなんでしょうか?
・燃油サーチャージは航空会社が独自で決めている
・航空会社の持っている路線網、運行距離、需給関係、燃料の使用量などをトータルで計算しているので航空会社毎に違う
・旅行会社によって違うということはない
[N] 旅行する我々には厳しいサーチャージですが、実は航空会社も結構苦労しているんです。
<日本航空 国際販売部 中田部長IV>
・使う燃料の量を少なくできないか、機内食のフォークやナイフを軽くできないか?積む雑誌を少なく出来ないかなどをサービスを落とさずにやってみる
・エンジンを洗って少しでも燃費を良くしていく
・予算の段階で燃油費が1000億多くかかることがわかっている
・これをいかに負担を少なくするか
・それでもできない部分を負担してもらっている
スタジオ(2)(3分30秒)
[宮根] なるほどね。航空会社も苦労してはるや。
[矢野] そうですね。ある意味航空会社も被害者ですからね。
さあそれでは解説していってもらいますが、まず今現在、どのくらいサーチャージがついているのかという状況からお願いします。
[堀] はい。まず日本で燃油サーチャージが導入されたのは2005年1月ですが、その時の値段は例えばある航空会社のヨーロッパ、北米路線の場合、2、500円でした。
ところが現在では、同じ路線で28、000円と、なんと10倍以上にも膨らんでいます。
[堀] そしてこの燃油サーチャージは「なくなるのか?」ということなんですが、基本的には先程のシンガポール「ケロシン」の価格が当初は1バレル40ドルを下回ったら廃止、という暫定基準がありました。
そして現在は少し基準が上がって、これは日本航空の場合なんですが、60ドルを下回ったら廃止ということになっています。
現在のケロシン燃油価格は9月3日現在で少し下がって1バレルあたり121、7ドルくらいですのでもう少し続きそうですね。 [矢野] さて、それでは例えば旅行に行こうと思ったとき、「燃油サーチャージ」をどう見ればいいかなんですが、まずはどの段階での燃料の値段が反映されるかということなんですが?
[堀] はい。VTRにもありましたが、実は日本の航空会社のなかで日本航空と全日空は来月10月に燃油サーチャージの値上げを予定しています。 [堀] 例えば日本航空の場合は日本からグアムやフィリピンなどへの路線は今月いっぱいは日本で購入した場合、10、500円ですが、10月から13、000円に、ヨーロッパや北米路線の一部では28、000円から33、000円になります。
しかし一方で本体の運賃部分を引き下げてなんとか負担を減らそうとしていて、これは大変な企業努力だと思います。
で、この燃油サーチャージの見直しが3ヵ月単位であるというお話がありましたが、例えば今回の10月改定は5ヵ月前の5月から7月までのシンガポールケロシンの市況を反映していますので、今ガソリンは下落傾向ですが、サーチャージについては夏前の原油高騰の影響が今になって跳ね返ってきているという状況です。
[矢野] では先生、仮に今の調子で原油が下がり続けるとしたら、この状況が反映される来年年明け早々くらいに燃油サーチャージは安くなっていく可能性があるということですか?
[堀] そうですね。そうなります。
ですからここのところの原油高騰は投機的要素が強いという話がありましたが、先読みがしにくいんですね。
ですからいつ安くなるかというのは、シンガポールケロシンでの価格動向を見てからサーチャージが安くなるタイミングを見極める方法はあると思います。 [堀] そして最後に今後注目すべき動きですが、実は旅行会社独自でも、実際タイのバンコク旅行で、サーチャージ導入前はAIRとホテルで59800円だったツアーがサーチャージ導入後は本体旅行代金を29800円まで下げて、サーチャージが40000円、それでも高いんですが、これもかなりの努力だと思いますね。
あとトラック便なども燃油サーチャージ導入の動きがあって、ある大手運送業者では10Kgの荷物を50Km運ぶのに通常運賃1090円プラスサーチャージ5円を付加しています。今年6月の時点で12%の運送業者が導入を決めています。
[矢野] 物価もなんでもかんでも上がる今の状況で ガソリンが少し下がって、まあホントこのまま安くなっていって欲しいですけどね・・・
[宮根] ホンマやなあ・・でもやっぱりキミいらんかったな・・・
[矢野] いやいや僕はサーチャージとりませんから使ってください!堀先生ありがとうございました。
[堀] ありがとうございました。

(ABCテレビ「おはよう朝日です」2008年09月09日ON AIR)

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