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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

トヨタショックが日本を駆け巡る

トヨタ自動車2009年3月期決算予想11.06発表
売上高     23兆円(前期比△12.5%減、従来予想△2兆円減)
世界販売台数824万台(前期比△67万台)
営業利益予想6000億円(前期比△73.6%減、従来予想△1兆円減)

(1) 今回のトヨタ自動車の業績予想の大幅な下方修正をうけての堀様の感想を教えてください。
(2008.01) 2007年自動車生産で米GMを上回り世界一。トヨタ951万台、GM928万4千台
決算予想発表の前の10.27には、中国吉林省長春市(キツリンショウ チョウシュンシ)新工場建設正式発表
     前日の11.05には、インド第二工場に330億円の設備投資をすると発表
前期(2007.03月期)売上26兆3000億円から3兆3000億円減少予想幅が大きいのに驚き
しかし、前々期(2006.03月期)は24兆円。過去10年間売上右肩上がりで増加。
企業経営では、ずっと売上が伸び続けることはない。
損失を出したわけでもなく、ちゃんと6000億円の利益予想、
     4兆円もの手元資金、12兆円の自己資本と強固な財務基盤
しかし、今は日本の景気がかなり落ち込んでいる状態、時期が悪い。
     心理的「トヨタショック」が心配

(2) 今回のトヨタの急激な業績悪化は、何に由来しているものなのでしょうか?
営業利益減益内訳
 1.対ドル、ユーロ円高6900億円、2.米国、欧州販売減6100億円、3.原材料高騰3600億円
 1円の円高はドルで約400億円、ユーロで約60億円の為替差損が生じる。
      長く続いた円安でずっと利益を更新し続けてきた
 トヨタの地域別販売(2008年上期)北米32%、日本24%、欧州14%、アジア12%、その他18%
すでにトヨタ自動車は次の手を打っている
◎革新的国際多目的車(IMV)  2004年始動
 複数の海外拠点がエンジンなどの主要部品や完成車を相互に供給しあうプロジェクト
 IMVで生まれた世界戦略車2008.01〜09実績
  生産57万3000台(前年同期比13%増)、販売53万7000台(前年同期比 8%増)
◎研究開発費 大幅減益でも9200億円を維持
 国際的に、ハイブリッド車や小型車への需要シフト加速
 家庭用電源充電可「プラグインハイブリッド車」日米欧試験中、2009年末実用化

(3) 自動車産業全体が低迷していますが、
この低迷が今後、世界や国内にどのような影響が考えられるのでしょうか?

◎ 国内自動車メーカー大手10社2008年9月中間連結決算  8社減益
 円安バブルでの連続好決算が続いていたので、自動車メーカー自体の体力はある
 しかし、人員削減の負の経済効果が日本経済に重くのしかかる
 大手10社中人員削減発表は5社(期間、派遣従業員国内4800人)、1社が検討中
◎ 米ビッグ3 7月〜9月3か月決算
 GM純利益約2500億円
 「来年前半については、政府からの緊急支援がなければ資金が枯渇する」
 フォード・モーター約125億円
  ビッグ3の一角が破綻し、米自動車産業規模が半分に縮小した場合250万人失業
   直接的な我々への影響として雇用不安が世界、日本に広がるのが心配

(4) 今後、経済はどのように動くとみていますか? どのような懸念があると思われますか?
 「10月の売り上げは70万〜80万円で昨年の半分。11月半ば以降の仕事がない」
                    東京都大田区 溶接業(10.28毎日新聞)
 「このあたりの町工場でまともに給料をとっている経営者はいない。
  50年仕事をやってきてこんなに苦しいのは初めて。」  大阪市鶴見区 シャーリング業
 「現在の経済は、100年に1度の暴風雨が荒れている」 麻生首相
オバマ氏 7日当選後初の記者会見(シカゴ)
 「我々の生涯で最大の経済的な試練に直面している」「あらゆる措置はすべて取る」
 「米自動車産業が苦境に直面。自動車は米製造業の屋台骨。
       追加支援策の検討を最優先課題の一つにあげる。」
 かなり厳しい世界経済そして日本経済の認識を政府、経済に携わる者は持つべき

(5) 私たちは、今の状況をどのように受け止めるべきだと思いますか?
政府の追加経済対策をただ批判するだけでいいのか。
ただ、批判を聞いているだけでは景気は回復もせず、私達の暮らしも楽にはならない。
こんな時こそ、政府の本領発揮。
オバマ新大統領が言うように、あらゆる方策を実施しないとさらに景気は落ち込む。
定額給付金で、皆で消費しましょう。
マイホームを買える人は、住宅ローン減税を利用して大きなお金を使ってください。
土日祝日には、高速道路を使ってどこかに行きましょう。
みんなが力を合わせないと景気は回復しません。「皆で消費をしましょう」「Yes We Can」

(RCC中国放送(広島)「寺内優のおはようラジオ」2008年11月11日ON AIR)

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