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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

景気低迷時代の不況対策術あれこれ

アバン(51秒)仲読み
[N] 株価は史上空前の大暴落、円高も進み、物価は値上がりする一方。
さらにみずほ証券の調査によれば、民間企業が従業員ひとりあたりに支払うこの冬のボーナスは42万7千円で、前の年より 3万円ほど減ると予想されています。
株は安いが物価は高い、給料も上がらず、世はまさに景気低迷時代、でもそんな中、 生活の救いとなるものがいくつかあります!
円高によって安くなる海外旅行や輸入製品の数々、さらに企業努力で安く飲むことができるお酒など、まだまだ救いの手は あるんです。
今朝のクローズアップは、景気低迷時代の不況対策術」を徹底チェックします!
スタジオ(1)(1分30秒)VFタイトル
[宮根]  ここにきてちょっと株安も円高も落ち着いてきてますが、まだまだ一昔前と比べたらトンでもない状況には変わりないですし、この先どうなるかも読みにくい・・・
ということで今朝は「生活防衛術」円高の恩恵を受けるものや企業努力で安くなっているものなど、まとめてご紹介します。 主婦代表、仲みゆきさんと阪南大学講師で経済ジャーナリストの堀浩司先生で進めてもらいましょう。
[仲] おはようございます。私も家計を預かる身と して今朝は先生に色々教えていただきながら進めたいと思います。先生よろしくお願いします。
[堀] こちらこそよろしくお願いします。
[仲] まず先生、今株が安いのはともかく、「円高」 っていうのは悪いことばかりじゃないんですよね?
[堀] そうですね。一番単純で解かりやすいのがドルを買っておくチャンスということです。 [堀] つい先日、1ドルが90円近くまでいったときには銀行から「ドルが消える」状態が続出したわけですが、仮に1ドル90円なら1万ドルを買うのに90万円、これが1ドル100円になれば100万円で売れるわけですから10万円儲かるという単純な図式ですね。
そしてこれはここ数ヶ月の円相場の状態ですが、一時は110円くらいだったので、一気に20円近くも円高ドル安になったわけですね。で、これは円という通貨が強い状態で、海外に対してモノを売る「輸出」の場合、損をしますが海外からの「輸入」は逆に安くつくわけです。
これによって流通各社などは「円高還元セール」というのができるわけです。
[仲] そこでその円高の恩恵を受けて安くなっているモノ、そして円高に限らず物価上昇に反して企業努力でとにかく安く提供しようと頑張っているものなどを取材しました。
VTRどうぞ。
VTR本編(4分12秒)日本旅行前
[仲] さて、「円高のメリット」と聞いて、最初に思い浮かぶのが「海外旅行」ではないでしょうか?いったいどのくらい安くなっているのか?お馴染み日本旅行で聞いてみます。
<日本旅行 大阪支店 高橋チーフIV>
[仲] 今海外旅行は安いんですか?
[高橋]
・今は海外旅行は「3つのポイント」がある
・1つめは「円高差益」による「旅行代金のコストダウン」、2つめに「為替効果」による「お買い物のおトク感」、そして3つめに「燃油サーチャージ値下げ」
[仲] 今海外に行きたいと思ったら高橋さんに言えばいいんですか?
[高橋] 私でもいいんですが、平田、寺田に言っていただければ身銭切らせます!
[仲] 頼みまっせ!
[N] さて、海外に行く予定がない方も、「外貨を買う」ことには興味があるんじゃないでしょうか?
世界最大級の外貨両替の専門店で聞いてみました。
<トラベレックス 中島様IV>
・イギリスの会社、5年前から
・ドルの場合手数料は2円80銭
・おおむね安い(銀行3円 TR2.85円)
・こまめにレートをチェックするのがポイント
[N] 円高の恩恵は海外からの輸入品にもあります。
こちらの大手食品流通でも「円高還元」の 文字が並びます。
<イオン柏様IV>
[山口]
・ワイン、グレープフルーツ、まぐろなど
・実際の円高差益が出るのはもう少し先だが、前倒ししてでも還元をしていく
[N] こちら大塚家具でも輸入家具の大幅値下げが始まっています。
<大塚家具 牧野次長IV>
・11月1日から8500品目を値下げ
・ソファ、カーテン、照明器具など
・ここまでの値下げは初めて
[仲] さて、円高にならなくても安くなっていているものもあります。そのひとつがこちら、 「第3のビール」なんです。
<サントリー藤田様IV>
[仲] ビールに発泡酒に第3のビールは何が違うんですか?
[藤田]
・発泡酒はビールに対し麦芽の使用比率が低い
・新ジャンルは2種類ある
・発泡酒にスピリッツなどを加えたものと全く麦を使わないもの
[N] 実はこの第3のビールが生まれた背景には酒税法上の区分があり、麦芽を多く使うことで税額が上がってしまうビールに対し、麦芽比率を抑えて税額を低くすることで価格を 安くできるんです。
[仲] それではいただきます。(金麦飲む)
  ⇒味の違い
[藤田]
・お手軽価格で飲めて、しっかりした味わいを作り出せるよう日夜研究している
[仲] 充分これで毎日楽しめます!
スタジオ(2)(4分)
[仲] さて、ご紹介した内容をまとめました。 まず海外旅行ですが、3つの恩恵があるというお話がありましたが、お買い物が安い、旅行代金が安い、そしてサーチャージが安くなってきた、ということなんですが、堀先生これも円高のおかげですね?
[堀] そうですね。この3つというのは、安くなっていく順に並んでいまして、まず円高差益を今直接受けることが出来るのは海外での買い物ですね。今のレートがそのまま適用されますから。
そして次に旅行代金ですが、円高を受けて旅行会社各社もいわゆる「円高還元ツアー」のような商品を企画、売り出してきています。
特にウォンは今かなり安くなっていますので、円高+ウォン安でおトクだと思いますね。
そしてサーチャージは3ヵ月ごとの見直しがあって、今の原油価格が安くなってきている状況が反映されるのはおそらく年明けくらい、なのでこのまま円高が続いて原油が安い状態が続けば年明けはもっと安くなるかもしれません。
[仲] うれしいですね。
[堀] それからドルを買うときのポイントですが、VTRにあったトラベレックスのような外貨両替専門店、あるいは金券ショップなら手数料が銀行より少し安い場合が多いんです。
それともうひとつポイントなんですが、営業時間なんです。
例えば銀行は平日の午後3時までがほとんどですが、最近のように急激に為替レートが円高に振れる場合は、外貨を買う場合はいいんですが逆に売る、つまり円に戻すときに月曜日に一気に円高になる前に両替できるという部分で土日に営業している金券ショップなどのメリットは大きくなります。
(OA当日の為替レートなどの話あって)
[仲] なるほどね。 [仲] そして他に円高の恩恵を受けることができるものとして、輸入食品、輸入家具などですね。
[堀] そうですね。このあたりはまず円高還元と謳われてますが、実際は仕入れ値が安くなる前に少しでも早く消費者に提供するということで、仕入れの値段が下がる前から安くしていってます。これは企業としてある程度リスクを負いますが、今は消費が伸び悩んでいますので少しでも早く活性化させるという意味でも各社頑張ってますね。
あとガソリンも安くなってきています。
[仲] さて、「企業努力」という言葉がありましたが、今回もうひとつ着目したのが「第3のビール」です。この「第3のビール」というのは通称で、業界では「新ジャンル」と呼ばれていて、まずビールの麦芽比率を落としたものが「発泡酒」です。
そしてその次の世代が「第3のビール」になるんですが、これは税金が全然違うんですね。 [堀] はい、ご覧のように酒税法上の分類で、ビールは麦芽使用比率が66.7%以上、税金も350mlあたり77円とかなり税金が高いです。しかし麦芽比率が下がって発泡酒になると62円、47円と下がってきて、いわゆる「第3のビール」なら28円と、税金が全然違うんですね。
ただ麦芽の使用比率を下げて、なおかつ美味しい味を出すために各社様々な努力をしているわけですね。 [堀] 仮に350ml缶のビールが210円、第3のビールが135円とすれば、1日3缶飲むとして、1ヵ月ずっとビールなら18,900円、週1日だけビールであとは第3のビールにすれば13,050円と、6,000円ほど浮きますね。
[仲] でもホント美味しかったです。
(宮根さんひとことあって)
[堀] 大切なのは為替レートや経済状況を見極めて、必要以上に支出を抑えたり、逆に浪費したりせずにバランスを保っていくことですね。
まず消費が進まないと日本経済は明るくならないわけですから、株安、円高は厳しい側面ももちろんありますが家庭経済の部分では「賢い消費者」になりたいですね。
[仲] ホントですね。先生どうもありがとうございました。

(ABCテレビ「おはよう朝日です」2008年11月11日ON AIR)

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