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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

今年一年の経済を振り返り、2009年の経済を考える

Q. 今年1年の経済を振り返って、どんな話題が最も印象に残っていますか?

原油価格高騰、暴落とサブプライムローン米国金融危機〜いずれも人災だ!!
◎原油価格(NY先物)  需給関係では説明できない、実需ではなく投機で我々の生活が困窮
2007.01.03・58.32ドル/バレル ⇒2008.01.02・100ドル/バレル史上初めて100ドル超え
  ⇒2008.07.11・147.50ドル/バレル(年初比48%増)
  ⇒2008.12.26・ 37.71ドル/バレル(最高値比74%下落)
 なぜ、こんなに暴落したのか次のエネルギーが見えてきたから

◎米国金融危機の発端、サブプライムローン〜当初から返済困難
金利が高いのは貸倒危険率が高いから〜貸付をしてもいい者(米金融監督局2001年)
(1) 過去1年以内に30日以上の延滞を2回以上
(2) 過去5年以内に破産宣告
(3) 返済負担額が収入の50%以上
日本の金融機関では絶対に融資が下りない人たち
ローン例4000万円35年
当初2年間6%月返済額228,075円 2年経過後12%月返済額400,649円返済できない

⇒市場に任せておけば最適な経済配分、繁栄が約束されるという市場原理主義が
               実は弱肉強食の格差を生みだす金儲け至上主義を招来していた
⇒経済で最も大切にしなければならないのは、「人の生活」。
               経済は、企業は人が幸せに暮らすための道具 主客転倒


Q. 今年の後半は円相場が大きく動きました。

  (今年の簡単な動きの振り返りと、2009年の動きの予想をお願いします)

月平均為替  米ドル  2008.08・109.34円/ドル から 円高 12.27 05:59 90.68円/ドル
   ユーロ  2008.07・168.38円/ユーロ から 急円高 12.28 15:07 127.44円/ユーロ
アメリカ発世界金融危機でアメリカ及びヨーロッパ経済の落ち込みの深刻さを反映

2009年は:米、欧州経済の急回復は難しい90円台後半で推移するのではないか
 日本経済 外需頼りの経済にはかなり痛手 しかし、円高デメリットが悲痛な声で強調され過ぎ
   円高メリットも
    ・輸入物価指数(日本銀行2008.11三か月前比速報値) 総平均△27.0%
      石油・石炭・天然ガス△41.8%、金属・金属製品△30.6%、食料品・飼料△21.8%
    ・新日本製鉄、JFEホールディングス 原材料の大半を輸入、前期から今期急上昇
      ドル建て輸出代金を上回る「ドル支払超過」
       95円/ドル台が続けば2009.3期 新日鉄300億円、JFE100億円増益
    ・象印マホービン 2008.11月期連結決算(12.25)
      営業利益 前年同期比20.8%増24億円完成品の半分を中国、アジアから輸入
 

Q. 年末にかけて、派遣労働者のリストラが大きな問題となりました。
                    この状況は2009年も続くのでしょうか?
関西経済同友会幹事(三井住友銀行副会長)中野健二郎代表幹事(12.25毎日新聞)
 「キャノンやトヨタなどのリーディングカンパニーが先に派遣切りをやるから、
     経営者の恐怖感から右へならえ現象が起きる」とトップ起業の対応を疑問視
 「苦しい時を知る創業社長ならもうちょっと我慢する。サラリーマン社長だからやるのだろう」

丹羽宇一朗・伊藤忠商事会長(週刊東洋経済12.27・1.03)
「生産過剰を調整する間、雇用が収縮するのは仕方がありません。
そのとき、全員の給料を落とし、雇用は守るという日本的やり方もあれば、
米国のようにパッと雇用を切るやり方もある。
10%の人件費カットが必要だとすると、
私なら全員の給料を10%落とします。米国のまねをすればよいわけではありません。」

2004年派遣法改正で製造業にも適用
非正規社員割合 従業員の人権尊重のヨーロッバ13〜14%、企業のパーツ扱の日本38%

中小企業では、まず経営者家族の大幅給料カット。
そしてどうしても、どうにも出来ない時に従業員解雇、断腸の思いで。
大企業は簡単に人を切りすぎる。米国流短期利益追求型経営では人をコストとしか見ていない。

2009年の状況は
海外、国内需要の減退で過剰在庫のための生産調整、在庫調整でのリストラ。
在庫調整が進めば、逆に雇用が必要になるため、過度のリストラは考えにくい。

Q. 2009年の経済はどのような1年になると思われますか?
  私達はどのような心持で過ごしていくべきだと思われますか?
世界大恐慌の真っただ中、米国大統領に就任したフランクリン・ルーズベルト
「私たちが恐れなければいけないただ一つのことは、恐れそのものである。」
                       ⇒景気を悪くするのは、人間の恐怖心そのもの

・世界同時不況の中で、日本は比較的恵まれている対ドル、ユーロに対して円高が証拠
・日本の消費低迷は、米国の「買えない」のではなく、多くの人が「買い控えている」のが現状
・円高は日本の資金力を強くしている世界規模での業界再編劇の主役へ躍り出るチャンス
  アメリカ自動車メーカービッグ3の衰退
      自動車需要が全くなくなるわけではない。現在の落ち込み、買い控えの反動は必ずある
  医薬品、食品メーカー
  生産調整をしている鉄鋼メーカー
      買収攻勢で世界の鉄鋼メーカーを震撼させていた
          インド・タタ財閥の鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルの経営不安

これが実行できれば、日本の景気は立ち直せる
◎政府の早期のやる気のある目に見える政策
 民間消費が落ち込んでいる時こそ、政府の財政出動が必要  目に見える対策を早く、早く
 雇用創出  たとえば学校の耐震化工事
◎景気は人の「気」しか原因はない、人の「気」を持ち上げる努力を
 ・情報を伝える側は
暗い経済ニュースだけでなく、先が見える明るい経済の話題を提供しなければならない
 ・私たちも、悲観的なニュースにとらわれすぎず、日本の経済の良い点をいつも考えるように
◎企業は人を大切に
 企業が人を大切にすれば、人の心も明るくなり、景気にも明かりがともる

(RCC中国放送(広島)「寺内優のおはようラジオ」2008年12月30日ON AIR)

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