堀浩司の関西深堀りラジオ!経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 堀浩司 おすすめ 癒しのマレーシア
PODCAST ラジオ配信中:RCC中国放送「ミライレポート」必ずわかる 法人税のしくみ

経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

白川日銀総裁就任1年

日本銀行の白川方明(しらかわ・まさあき)総裁が昨日(9日)で就任1年を迎えました。去年秋にはアメリカ発の金融危機が発生。全世界に大きな影響を与えました。このような激動の経済状況の中、白川総裁はこの1年、どう対処してきたのでしょうか。また今後の難局をどう乗り越えていくのでしょうか。お話しを経済ジャーナリストの堀浩司(ひろし)さんにお聞きします。堀さんよろしくお願いします。

※最初に「100年に一度」といわれる世界的な金融危機の中、白川総裁の1年間の金融政策については率直にどのような感想をお持ちですか?
(白川総裁は日銀きっての理論派とみられていたが、柔軟な政策運営も)

日銀政策委員会・金融政策決定会合メンバー  9人の構成員による議決
総裁・白川方明(マサアキ)/日銀、副総裁・山口廣秀/日銀 副総裁・西村清彦/東大教
須田美矢子/学習院大学教授、水野温(あつし)/証券、野田忠男/銀行
中村清次/商船三井、亀崎英敏/商社、財務省出身者ポストが欠員(1)

記者会見等で白川方明氏が登場し、
意見を述べることが多いが、各人1票の議決で金利政策等が決定される。
日銀総裁1人が日本の金融政策を決めているのではない。
金融政策が大きく、景気引上げ効果を発揮するとは考えにくい。
積極的な金利政策は無理。低金利政策を継続するほか道はない。

※米国発の金融危機が世界に広がる中、白川総裁は政策金利を相次いで引き下げました。これについてはどのような感想をお持ちですか?
(10月に0.5%から0.3%へ、12月に0.3%から0.1%に引き下げた)
(就任当初は利上げを模索していたらしいが・・・)
⇒日銀の金利政策について

10.31金融政策決定会合  政策金利0.5%⇒0.3%(△0.2%引下げ)の背景
   10.24 円相場 約13年ぶり 1ドル90円台まで上昇
   10.28 日経平均株価約26年ぶりに7千円台割込む
        円高・株安が企業収益、消費者心理の悪化を懸念
   10.08欧米中銀協調利下げに参加せず   
   白川総裁  利上げによる「金利正常化」を目指していた
   「極めて低い金利水準のもとでは、短期金融市場の円滑な機能確保に問題が生じる」
12.19金融政策決定会合  政策金利0.3%⇒0.1%(△0.2%引下げ)の背景
   12.17 円相場 1ドル87円台まで上昇
   12.17 米連邦準備理事会FRB  政策金利1.0%0.0〜0.25%事実上のゼロ金利政策

「向こう(FRB)は『はやきこと風の如し』。
       こちらの金融当局は『動かざること山の如し』だ」
    (中川秀直自民党元幹事長) 政府・与党も日銀へ圧力
金利政策 側面的経済刺激策援護射撃的対策

※さらに企業の資金繰り支援のため、様々な支援策を打ち出しました。
これら一連の支援策についてはいかがですか?
(社債や企業が短期の資金を調達するために発行する約束手形「コマーシャルペー
パー」を合計4兆円、買い取りを決めまた)
(しかし、この対応は企業が破綻すれば日銀が損失を被ることになり、日銀の信用が落ちるのではと懸念する声もある)
⇒日銀の企業支援策について

FRBが先行して実施済み
昨年12月までの状況
 金利引下げ資金需要喚起企業の投資促進
 しかし、不況下の中、お金を貸したり、投資したりすることに非常に慎重
  財務省、経済産業省  日銀にCP買取打診  
  日銀「リスク資産購入は財政当局の仕事」
  財務省 日本政策投資銀行によるCP購入策をまとめる
しかし、従来の姿勢とはガラッと変わって
12.29政策金利0.1%への引き下げ決定とともに、コマーシャルペーパーや社債の買い取りも決定
  FRBと同様、市場でCPを発行できない企業に直接資金を提供することが目的
  金利操作という政策が働かない現状がある

※政府による大規模な景気刺激策の結果、財政は急速に悪化しています。
 今後、日銀の役割(国債の買い取り)も大きくなってくると思うのですが、これについてはいかがですか?
(日銀はこれまで年16.8 兆円(月1.4 兆円)ペースで行ってきた長期国債の買入れを、4.8 兆円増額し、年21.6 兆円(月1.8 兆円)ペースで実施)
⇒国債買い取りについて(買い取ることによるリスクは?)

日銀の国債買取り 量的緩和策として資金を市場に供給するために行われるもの
日銀は、国債の償却機関ではない。

※先行き不透明な日本経済ですが、今後日銀はどのような手を打つべきでしょうか?

日本銀行の役割は、金融および通貨の安定と信認
日銀に景気浮揚策を求めるのは筋違い
実物需要があって初めて資金需要が生まれる
すでに、金利政策が効果を及ぼすような金利水準ではない
企業が円滑に資金調達できるよう全力を尽くすことが、今の日銀の役目

ありがとうございました。
お話しは経済ジャーナリストの堀浩司さんでした。

(RCC中国放送「寺内優のおはようラジオ」2009年04月10日ON AIR)

main

経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー・経済講演/堀 浩司

経済・ファイナンシャルプランニングの取材・講演・出演を承ります
経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

経済ジャーナリスト堀浩司HOME
プロフィール経済コメントコラム芸能マネーメディア情報取材・講演依頼セミナーのお知らせ癒しのマレーシア

経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 堀 浩司 オフィシャルサイト