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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

バブル経済の残した功と罪・・・ 〜80年代から学ぶこと〜

寺内) さて、きょうからRCCラジオでは、ザ・青春ウィーク、「元気天国 80‘sへGO!」ということで、80年代の、あの元気だった時代を振り返り、…今は何かと落ち込むことが多い時代ですからね…元気を取り戻す秘訣を探ろう!というテーマに基づき、お送りしております。
ということで、この番組でも、けさは、80年代の経済、つまりバブル、と呼ばれたあの時代について、お話を伺います。経済ジャーナリストの堀浩司(ほり・ひろし)さんです。
⇒挨拶

寺内)80年代の経済、と言いますと、やはり後半からのバブル経済、ですよね。
あの時代、日経平均株価は、最高で38915円。
もうすぐ4万円?!というところまで上がったわけです。
1万円を割ったところで上がり下がりしている最近の現状とは、全く違う世界です。
今振り返ってみて、あれは一体なんだったんですかね?
⇒堀)
・ 1986〜1990年のいわゆるバブル経済では、土地や株などは急騰したが、一般物価はほとんど上昇しなかった。
・ 東京都新宿区の地上げされた土地はわずか3年半で6倍に跳ね上がった。
・ 東証1部上場企業の時価総額400兆円・ニューヨークを抜いて世界一・一日の取引高30億株
(1989.12.29 日経平均株価最高値38,915円87銭)

寺内)堀さんの記憶に残る、象徴的な出来事って、どんなことがありますか?
⇒堀)
・ 世界中で不動産を買い漁った千昌夫「歌う不動産王」
  リッツカールトン(シドニー)を手始めに一時はホノルルのホテルの多くを所有
  バブル崩壊で個人会社経営破綻負債総額1034億円)
・ 「米国のシンボルが日本の手に渡った」)
  1989.09ソニーが米コロンビア映画買収
  1989.10ロックフェラーセンターNYを三菱地所が買収
   日本の金融機関はあふれるカネの融資先を探し回り、国内の不動産に飽きたらず、
  日本人が訪れ始めた海外リゾート地やオフィスビルに向かった
・ 美術品  89年正月三越日本橋本店「5億円超高額福袋」ルノワールとピカソの2枚の絵画

寺内)…感想… (寺内の記憶に残る話など)
でも、一方で記憶にない、というかあまり意識してこなかったことですが、
そもそも一体どうしてそういう現象、バブル経済が起きたのでしょうか?
⇒堀) 
・ 金融自由化・金融制度の変更
  1985年 大口預金金利の自由化、CPやワラント債などの金融新商品の導入
・ 異例の景気拡大策
  1985年 「プラザ合意」後の円高高進と国際収支の黒字拡大、日米経済摩擦の深刻化
   1986年〜89年 金融政策を中心に強い景気拡大政策、積極的内需拡大策
   金融膨張につながり、「土地神話」の上で、不動産価格を暴騰させ、株価上昇とともに、
  「バブル経済」の発生をもたらした

(★寺内)なるほど…。何か金のなる木が生えた、とか、金の卵を産むガチョウが見つかったと言う類の話ではなくて、その時代の政策によって、いわば仕組まれたものだったわけですよね…。で、その後90年にはバブル経済は崩壊するわけですよね。やはりこれも、国の政策、仕組みがきっかけだったわけですか?★)
⇒堀)
・ バブル経済の崩壊
・ 日銀金利引上げ   1989.05公定歩合2.5%から1990.08の6%まで短期間連続4回引上げ
・ 90.03.27大蔵省「総量規制」  金融機関に対して不動産向け融資を抑制するよう通達
           
資産価格の暴落、金融急激縮小三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券と続く破綻

寺内)なるほど…。山一証券の破綻、本当に象徴的で…どう思った?…
しかし、うたかたの夢…であったとはいえ、それだけの潤いがあったわけですから、
その時代のおかげで、と言えるような恩恵もあるんじゃないかと思うんですが。
堀さんは、今も残る功績って、どんなところにあると思われます?
⇒堀)
経済に「驕りは禁物」とわかったこと。
  (世界を買い漁った日本マネー、77年間も世界一だったGM)
   しかし、残念ながら同じ轍を何度も踏んでいる気がする・・・

寺内)…感想…。 ではその時代のせいで、と考えられる、現在も残る、禍根と言いますか、汚点
はどんなことでしょうか?
⇒堀)
・ 高度成長下で蓄えられた我々の富が泡となって消えてしまった
  本来は少子高齢化社会へむけて年金や医療費の財源として残しておかなければならなかった
  バブルを経験していない世代に残せなかったバブル世代の富
・ 金融制度の健全化のもとに大手金融機関の寡占状態で私達の身近な金融機関が少なくなった
  信用金庫数バブル期 約450  2009.3. 279

寺内)…感想…。もう20年も前になるわけですが、堀さんは、あの時代から、学べることって何だ
と思われますか?
⇒堀)
((あの時代から学べることは、実はそれよりさらに10年遡った1976年の彼の言葉…))
・ バブルの10年前の1976年経営の神様・松下幸之助
  石油ショック後の地価下落に狼狽する経営者に
  「いままで土地によって儲けたというとこが、今度は土地によって損する、
  こういう状況が起こっているわけですな。悪人は一時栄えても、やっぱり
  罰せられるということが原則ですわな。」

お金に踊らされては、いけない。お金自身に価値があるのではない。
カネが金を生むのではない。
社会のための富は、築きあげてこそ私たちのものとなる。

寺内)…まとめて… ありがとうございました。
⇒挨拶

(RCC中国放送「寺内優のおはようラジオ」2009年06月08日ON AIR)

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