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PODCAST ラジオ配信中:RCC中国放送「ミライレポート」必ずわかる 法人税のしくみ

経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

知ってトクする! 「確定申告」早わかり

アバン(1分49秒)島田読み
[赤崎] あ、おかえり。
[島田] ああ、この間逃げられてフランスに行ってしまって結局離婚した前の僕の奥さんの次に僕と新たに再婚した夏実ただいま。
[赤崎] セリフが説明的すぎるわ!なあなあ、なんか昨日テレビで確定申告スタート言うてたけど、ウチは関係あるの?
[島田] ウチはサラリーマンだから関係ないよ。
[N] と、思っている人は多いですが、実は!サラリーマンでも確定申告で税金が戻る場合があるんです。例えば医療費、年間の医療費が家族で原則10万円を超えた人は申告すればお金が戻ってきます。
[赤崎] 確かにウチは去年アンタがなんや知らんけど怪我やら入院やらいっぱいしたから10万円は軽く超えてるけど、そういやワタシも歯医者で歯石取ってもらったりホワイトニングしてもらったわ。あんなんも医療費で認められるんやろか?
[N] 医療費は勘違いしやすいものが多く、例えば歯医者なら、虫歯の治療は認められますが原則歯石の除去などは認められません。また医療費だけでなく、会社の年末調整のあとに子どもが生まれた人や、住宅を購入した人などは税金が戻ってくる場合があります。
他にも例えば…
[島田] やったー!宝くじ当たった!
[赤崎] ウソ!ホンマ!やったー。いくら?
[島田] 100万円!
[赤崎] キャー!(我に返って)あ、でもこれも税金って取られるんやろか?申告せなあかんのかなあ?
[N] 宝くじの当選金や競馬の配当などは確定申告は必要なんでしょうか?今朝のクローズアップは、サラリーマンのための確定申告早わかりをお送りします。
スタジオ(1)(7分)大モニ タイトル
[宮根] さて昨日から確定申告が始まっているんですが、サラリーマンの方は関係ないと思っている人は多いと思います。確かにあまり馴染みはないんですが、場合によっては税金が戻るということで、色々と教えていただきます。
阪南大学講師で経済ジャーナリストの堀浩司先生です。おはようございます。
[堀] おはようございます。宜しくお願いします。
[宮根] 先生、サラリーマンで申告したら戻ってくるという話では、よく「医療費」が挙げられますよね。10万円以上で戻るっていう話が…
[堀] そうですね。あとで詳しくご説明しますが、なかなか年間10万円というのは高いハードルなんです。それと戻ってくるのは10万円を超えた分が全額戻ってくるわけではなくて、課税対象から外れるということなので、そのあたりの勘違いもあるかと思います。大切なのはどのくらいの医療費でいくら返ってくるかをちゃんと知ることです。少しの還付金のために一生懸命努力をし過ぎるということもありますので、きちんと理解しておく必要がありますね。
[宮根] なるほどね。 [堀] まず、「確定申告」というものがどういうものかということなんですが、会社員の場合、毎月の給与から税金が天引きされています。しかしこれはおおよその税額であり、年収が確定する年末に、会社が税額の過不足を調整するのが「年末調整」です。おおかたの会社員はこの「年末調整」で所得税は確定するんですが、ある一定の条件で、確定申告をしなければならない人がいます。 [堀] まず年間の給与が2000万円を超える人、給与や退職金以外に20万円を超える所得がある人などがそうです。ただこういうものは“非課税”つまり税金がかからないので申告の必要が無いというものには、例えば遺族年金や雇用保険の失業給付、定額給付金、離婚などの慰謝料、オリンピックの報奨金、宝くじ、サッカーくじの当選金などがそうです。
[宮根] 競馬の払戻金はどうなんですか?
[堀] 基本的には課税です。払戻金から馬券を買った購入費用を引いた額が課税対象になるというのが一般的な見方ですが、実際にはなかなか難しいですね。 [堀] そして逆に申告しないといけないのに見過ごしてしまうものに生命保険などの満期保険金があります。
[宮根] そんなん申告せなあかんのですか?
[堀] はい、ただし受け取った満期保険金から支払った保険料の総額を引いて、さらに50万円を差し引いた金額の半分が20万円以下なら申告の必要はありません。
[宮根] じゃあ例えば300万円の満期金で、支払った保険料が200万円だったら…
[堀] 300-200-50で50万円の半分は25万円ですから申告しないといけません。
[宮根] これは生命保険の満期を迎えて普通に利息感覚でいてる人は多いでしょうから、知らない人は多いでしょうね。
[堀] そうですね。
[宮根] さて、それでは本題ですが、サラリーマンで確定申告をしてお金が戻るケース、どういったものがあるんでしょうか、こちらです。
まず医療費。 [堀] はい。まずよく言われる「医療費が10万円以上かかったら確定申告で取り戻そう」なんて言われますが、まず注意しておかないといけないのは支払った医療費がすべてではなくて、例えば入院給付金や医療保険金、あるいは子供が生まれたときに貰える出産育児一時金などは差し引かれるということなんです。
その上で原則10万円を超えた分が控除の対象になるということなんですね。 [堀] で、どんなものが医療費として認められるかということなんですが、まず金歯や子供の歯列矯正費用、柔道整復師などが行うマッサージやはりの費用、松葉杖の購入費用、病院内でも在宅でも、家政婦さんの療養費用、寝たきりの人のおむつ代、これは医師の証明書が必要です。そして急病の場合のタクシー代などがあげられます。 次に認められないものですが、冒頭のVTRでもありましたが歯のホワイトニングや歯石の除去、人間ドック、これは異常がみつかってその後治療に進んだ場合は認められます。 そして個人の都合による病院の個室費用や差額ベッド代、これも治療上必要と認められれば大丈夫です。そして自家用車で通院した場合などのガソリン代も認められません。
[宮根] なかなか判断が難しいですね。なにか基準があるんですか?
[堀] そうですね。あくまで治療目的ならOKなんですが自己都合や美容、審美にかかわる場合は認められないケースが多いようです。
[宮根] なるほど。さて実際どれだけ還ってくるかということなんですが? [堀] はい。ここが一番肝心なところで、例えば年間40万円もの医療費がかかったとすると、所得税と住民税合わせて4万5千円ほど還ってきますが、10万5千円、つまり5千円だけオーバーしたくらいでは800円しか還ってきません。
[宮根] 800円ですか?
[堀] はい。つまりある程度高額にならないとそれほどメリットはないんです。一生懸命領収証を集めて申告しても、還ってくるのが数百円から数千円ということになれば、「骨折り損」になりかねないので注意したいですね。
[宮根] そうなんですか。年間40万円で4万5千円還ってくればまあトクした気分にはなりますけどね。 [堀] 続いて「住宅を購入した人」の場合ですが、これは大きいです。2009年に家を購入して住みはじめた場合、ローンの額が2500万円としてこのような4人家族なら、年間で所得税と住民税合わせて165,200円戻ります。
[宮根] これ、10年いけるんですか?
[堀] はい。合計で1,652,000円還ってきます。
[宮根] これは大きいですね。家買おかな… [堀] そしてもうひとつのケース、子供が生まれた場合ですが、これは会社の年末調整のあとに生まれた場合、確定申告で取り戻せるという意味です。
さきほどの4人家族の構成で、さらに赤ちゃんが生まれた場合、所得税と住民税で合計5万2千円還ってきます。
[宮根] これもそこそこ大きいですね。
[堀] そうですね。 [宮根] さてここからが賢い申告のコツということで、裏ワザを教えていただきますが…
[堀] そうですね。まず先ほどの医療費なんですが、家族の中で最も所得の高い人がまとめて申告すれば有利なんです。たとえば共働きで夫の年収が800万円、夫にかかった医療費が30万円、妻の年収が350万円、妻にかかった医療費が10万5千円だとすると、それぞれ別々に申告すれば二人合わせて60,800円ですが、夫がまとめて申告すれば91,500円還ってきます。3万円以上お得なんですね。
[宮根] これは知っといたほうがいいですね。 [堀] それから扶養家族の決め方なんですが、先ほどの年収800万円の夫と年収350万円の共稼ぎ夫婦で子供が2人、高校生の長男は夫が扶養、中学生の長女は妻が扶養という形であれば、長女を夫の扶養家族に入れることで、47,500円税金がお得になります。
[宮根] これはこういう家庭は多いんですか?
[堀] 多い少ないよりも、ご存知ない方は多いと思います。扶養家族の扱いで税金が変わるケースは結構多いんですね。
[宮根] さて、確定申告は昨日からスタートしています。今はe-Tax(イータックス)という家にいながらパソコンで申告ができる便利なものもありますので、早めに申告しましょう。
[堀] それから、もし、税金のことで色々と聞きたいなぁという方は近畿税理士会の「もしもし税金相談室」というのがあるんです。
[宮根] 電話番号は050−5520−7558
平日の午前10時から午後4時までですね。みなさんも自分の税金、もし戻ってくる可能性があるならトライしてみてください。
先生どうもありがとうございました。

(ABCテレビ「おはよう朝日です」2010年02月08日ON AIR)

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