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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

一週間のニュース解説

 まさに、先週土曜日からの一週間はオリンピックウィーク。13日、土曜日夕刊各紙一面トップは、日の丸とカナダ国旗を振って入場行進する日本選手団の写真でした。
そして、同じ夕刊で各紙が報じていたのが、「腰パン」姿でバンクーバー入りし、批判が集中したスノーボード・ハーフパイプの国母和弘(コクボ)選手の謝罪会見のことです。我々、おじさん達もズボンをずり下げた格好を「腰パン」と呼ぶことを初めて知りました。
 既成概念や体制に批判的な態度をとることの表現として服装に表すというのは、私たち大人もしてきました。今から40年近く前の私の青春時代では、服装ではありませんが長髪がありました。また、シャツのすそを外に出すということもやっていたように思います。自己を主張することも大切ですが、時と場合によっては、人と協調することの大切さも学んでほしいと思います。
 18日木曜日の朝日新聞の朝刊では、昨年開かれたスポーツイベントで応援メッセージをくれた30人の子どもたち一人ひとりに、国母選手は手書きの返事を送ったとも書かれていました。オリンピックでの成績は8位となりましたが、皆から支持され、子どもたちからも尊敬され、子どもたちが憧れるスポーツ選手になってほしいと思います。

 オリンピックの競技日程の折り返し地点で、お隣、韓国のメダル獲得が目を引きます。「国を挙げ選手強化」と18日、木曜日の産経新聞朝刊は伝えています。毎年、広大な敷地に国費を投じて施設の増築を重ね、例えば、2000年1月には400メートルトラックを持つ韓国初の屋内スケートリンクも開設されたそうです。このリンクは7、8月を除く年間10カ月間、氷が張られ、氷上練習ができ、わが国初の屋内リンク長野市のエムウェーブで滑走できるのは10月に入ってから、国内で夏季の氷上練習はできず、強化の面で大きくリードを許す形になっていると報じています。
 また、選手個人の負担も韓国では強化選手には、日当まで支払われるのに対して、日本ではJOCが国庫補助金をもとに行う強化合宿でさえ、選手側は費用の3分の1の負担を強いられるとも報じています。
 年末の事業仕分けで五輪メダリスト達が選手の経済的負担の窮状を訴えていたのを思い出します。スポーツを通じての子どもたちの教育の必要を感じる今、国のスポーツ振興への取り組みについて考えさせられました。

 13日土曜日の讀賣新聞、毎日新聞はじめ各紙は、上場企業などの役員報酬について、1億円以上受け取っている役員名とそれぞれの報酬額を公表することを義務付ける内閣府令改正案を金融庁が発表したと伝えています。多くの社員を擁する企業でそのかじを取っていくことは大変なことです。その功労に報いる高額な報酬もあって良いと思います。しかし、高額な役員の報酬が順当であるかどうかを判断するにしても、誰がいくらの報酬を得ているかが分からなくては、社員も、社会もその評価をすることができません。高額な役員報酬をご自分の仕事内容と合わせて自信があるなら公表されても何ら問題はない。立派な仕事をしている証がその役員報酬額なら誇りとも考えられると思います。

 上場企業は、収益の改善が進み今年の3月期決算予想では、最終利益の上方修正が続いていますが、中小企業は冷え込んだままです。ちょうど、お風呂のお湯のように上は温かくて、下は冷たい状態が続いています。16日の朝刊各紙は昨年12月に施行された中小企業円滑法による12月の返済猶予申請が大手9行で1万9500件あったことが報じられています。特に私の読んだ朝日新聞、産経新聞では1面トップで報じていました。景気低迷を背景に多数の中小企業や個人が苦境に立たされていることが浮き彫りにされており、特に住宅ローンでは冬のボーナスでの返済が困難になったことで法施行前より4〜5倍増えたと報じています。与党も野党も今、本当に苦しんでいる人たち、中小零細企業のための政治をまずは優先して取り組んでもらわないと大変なことになります。

 昨年末、鳩山首相は臨時閣議で「観光」を「新成長戦略の柱」のひとつとする方針を示しました。国別の年間外国観光客数ですが2008年、フランスを訪れた外国人は7900万人、アメリカ5800万人そしてスペインについで中国が4番目の5300万人です。これらの国々に対して日本を訪れた外国人観光客は835万人でした。18日の日経新聞朝刊では「空港発着枠増・ビザ制限緩和」という記事を載せています。その来日観光客数ですが、インフルエンザや一昨年のリーマンショックの経済情勢を反映し2009年は679万人にまで減りました。日本には風光明媚な観光地、雪、サービスの観光資源があります。また中国をはじめとして東南アジアからの旅行者は日本でのショッピングが一番の目的だそうです。
 政府は中国からの観光客誘致に力を入れる方針と記事は伝えています。日本での中国人の物品購入費は2007年から2008年にかけての日本政府観光局の調査では平均7万8680円と欧米人の約3倍とも報じています。2008年のアメリカの観光収入は11兆4000億円。日本はその10分の1の1兆1000億円。まだまだ日本の観光が伸びる余地はあるのです。

 15日月曜日の産経新聞には邦画の興業収入が2年連続で過去最高と出ていました。「沈まぬ太陽」も良かった。「ゼロの焦点」も良かったです。今は、吉永小百合さんと鶴瓶さんの「おとうと」を早く観たいと思います。まもなくプロ野球もオープン戦からスタートします。私はこれから高知県安芸市の阪神キャンプに取材で出かけます。週末、映画にスポーツにオリンピックにと気持ちだけは明るく過ごしたいですね。

(NHKラジオ「新聞を読んで」2010年02月20日ON AIR)

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