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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

薬事法改正から1年、現状は?

さあ、知りたいことがゼロからわかる「7時のデリナビ」です。
今朝は、改正薬事法の施行からこの6月で1年ということで、
規制緩和により市場は拡大したのか?
私たち利用者にとって大衆薬購入の環境はどうかわったのか?
経済ジャーナリストの 掘浩司(ほり・ひろし)さんに伺います。
掘さん、おはようございます!

■ 新しい資格である登録販売者制度の導入によって、販売店舗、販売時間の拡大につながり、
  大衆薬が購入しやすくなるといわれましたが、実際の状況はどうなのでしょうか?

一年前の改正趣旨
法改正の狙い 
厚労省
  軽い病気やケガなら病院に行かずに薬局で薬を買って治す「セルフメディケーション」を推進
  薬学部4年制から6年制 毎年9000人輩出される薬学部卒業生が2010.2011年は不在
  (旧 医薬品は薬剤師が販売するのが必須であった)
  規制緩和による市場活性化
Over The Counter Drug 医師の処方せんがなくても、薬局・薬店で購入できる一般用医薬品

     ⇒ 法改正の狙いに反して、大衆薬の販売字自体は伸びていない。
     コンビニエンスストアやスーパーなどの独自での医薬品取り扱いは進んでいない。
大衆薬全国月間販売額1000億円超 2009.06 926億円↓ 2010.02 823億円↓
特に、第1類(副作用リスクが高いとして薬剤師の対面販売) 2009.06前年同月比△20%

〜それはなぜなのでしょうか?
ドラッグストア 給料の高い薬剤師を置かずに登録販売者でも大半の大衆薬を取り扱えるようになったから

     ⇒ ● コンビニにとっては1アイテムにすぎない。
         そのために資格者を雇うのは、経費がかかりすぎる。24時間置くことも難しい。
         「薬は薬局で」という考えがから、消費者も24時間いつでも買えるというメリットを感じていない。
         また、登録販売者は販売するための資格であって、薬に対する知識、アドバイスの信頼性に対し、
         消費者が疑問視しているという面がある。・・・資格者を雇い販売するメリットがない

       ● 登録販売者は1年の実務経験が必要なため、まだ導入に対して準備中というところも多く、         
         販売店舗や販売時間の拡大にはまだつながっていない。
薬はあれば便利というコンビニ、スーパー商法と違う  

■ それでは、大衆薬の販売に関して、業界ではどのような動きがみられるのでしょうか?
     ⇒ 調剤薬局の囲い込みが進んでいる
       ドラッグストアの差別化の方向へ
       調剤事業は薬剤師がいなければ出来ない→スーパー、コンビニでは追随できない
       ・ 調剤部分の拡大、「かかりつけ薬局」としての機能拡大(履歴をみてアドバイス)へ
        消費者一人ひとりの薬の服用歴、既往歴、喫煙・飲酒習慣などの履歴を見て販売

■ ネット購入に関しては購入の制限が大きく、その不便さがいわれることが当初から多かったですが、
  現在その見直しへの動きなどはいかがでしょうか?
大衆薬を店頭での対面販売に限ることで、薬の安全な使用を促す狙い
     ⇒ 政府では、第3類の医薬品以外のネット販売を認めるべきという考えも一部であったが、
       東京地裁が3月にネット販売を原則禁止にした規制を合憲と判断したことで、その動きもストップ。
       ただ、第1類、第2類、第3類の分け方が正しいのか見直す必要性があるのでは。

政府の行政刷新会議2010.01〜02国の予算や制度についての意見募集
       寄せられた約4800件のうち約1800件が市販薬の通販規制の撤廃要望
      同「規制・制度改革に関する分化会」2010.04  ネット販売などのルール作りを検討する方針

■ 今後注目すべき動きは?
24時間いつでも買えるという便利さが薬に必要か
夜間急に体の調子が悪くなった時は薬の問題ではなく医療の問題
副作用が多いか少ないかは一人ひとりに差異があり、すべての薬を買える薬局の方が消費者には便利
(薬剤師と登録販売者、両者を配置する店はないはず)

堀さん、ありがとうございました!
以上、7時のデリナビでした!

(ベイエフエム「パワーベイモーニング」2010年06月02日ON AIR)

経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー・経済講演/堀 浩司

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