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PODCAST ラジオ配信中:RCC中国放送「ミライレポート」必ずわかる 法人税のしくみ

経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

消費税10%で家計はどうなる?

(小縣)
さぁ11日に投開票される参議院選の大きな争点にも浮上しました。今日の知っ得マネーは「消費税率の引き上げ」です。
(橋詰)
はい、10%という数字が一人歩きしていますが、本当に消費税が増税されたら家計はどう変わるのでしょうか?
そもそも・・・
無音チェンジ
普段、私たちが消費税をどのくらい納めているかご存知でしょうか。
年収500万円のサラリーマン一家の場合、
ジャン
年間実に15万7900円納税しているんです!
消費税が10%にアップすれば・・・
ピロン
単純に倍!30万円前後になります。
15万円払っていた実感もありませんが、知らず知らずにこれだけ払っていたんですね?
(堀さん)
知らず知らずに・・・というのが消費税の特徴なんです。
無音チェンジ
日本の消費税、非課税なのは医療費や授業料など限られたものだけ。つまり消費するたびに納税しているんです。
ジャン
「税痛感」という言葉があります。
文字通り、「税の痛みを感じる」ということですが、消費税はこの「税痛感」がない税金ということになります。
ピロン
例えばJR大阪駅〜京都駅の運賃は540円ですがこれもすでに消費税27円が含まれています。
諸費税が10%になれば、
無音チェンジ
運賃20〜30円アップする可能性も。
というように飲み物の値段から美容院の代金まで、すべてのものが値上がりします。
(小縣)
そもそも、消費税10%となると消費そのものが落ち込んだりしないのでしょうか?
無音チェンジ
 (堀さん)
5%に上がった時も、消費の落ち込みは一瞬でした。消費者はすぐに慣れて、消費税収は安定。
こちらのグラフのように、法人税や所得税と違い、景気が悪くても安定していて国にとっては都合のいい税なんです。
(橋詰)
いづれにしても低所得者にとって、10%というのは、生活に関わる話です。
そこで低所得者層の救済のために現在考えられているのが、こちらの2つです。
ジャン
「複数税率」と「給付つき税額控除」。
堀さん、これはいったいどういうものなんでしょうか?
(堀)
まず「複数税率」ですが、これは、
 ピロン
食料、水道などの「生活必需品は5%」洋服、アクセサリーなど「ぜいたく品は10%」というように「あらかじめ異なる税率」を設定するというものです。
これは、イギリスやフランスなど先進国では、すでに導入されているものです。
(橋詰)
例えば、
ピロン
1973年から日本の消費税にあたる付加価値税を導入しているイギリスでは、「食料品」「水道代」「公共交通機関」や「薬」「家」などは、税はかかりません。
かなり細かく分かれていて、パンやビスケットなど、主食になるものは、0%。チョコレートやガムなどは嗜好品なので17.5%。
ちなみに、
 ピロン
半分だけチョコがかかったビスケットは、嗜好品とみなされ17.5%となっています。
 そしてもう一つの、「給付つき税額控除」なんですが、
無音チェンジ
これは、消費税率は一律にして、収入に応じて所得税を減税したり、所得税を納めていない人には、現金給付などで、低所得者を支援するものです。
つまり、「払った税金をあとからお返しする」というものです。
(堀)
私は、納税するか、どうかを消費者が選択することができるので、この「複数税率」の方が望ましいとは思いますが、何を低い税率にするかは議論が必要ですし、納税業者の事務処理もかなり複雑になりますので、難しい面があります。
「給付つき控除」という形で、検討される可能性が高いと思います。
(小縣)
もちろん、まだ消費税の引き上げが実施されるか、されないかも重要ですけど、一方で、引き上げて何に使うかの議論がぜんぜんできていないように思うんですが?
(橋詰)
そうなんです。肝心の消費税の使い道なんですが、消費税率引き上げを掲げるこちらの5党(民主・自民・公明・新党改革・たちあがれ)は基本的に、「社会保障に充てる」考えで一致しています。
一方で、菅総理は、
ピロン
「            」と財政再建への意欲をあらわにしています。
消費税を引き上げた分を、この赤字補填に使うとは、発言していませんが、まだ、使い道が定まっていないのも確かですよね。
(堀)
・まず、この消費税引き上げ分を赤字補填にしてはいけない。
・必ず、税金の使い道をはっきりさせるべき。
・今度の選挙の争点なので、しっかり見極めるべき。

(ABC朝日放送(大阪)「NEWSゆう+」2010年06月30日ON AIR)

経済ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー・経済講演/堀 浩司

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