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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

超高齢化ニッポン 老後のためのマネープラン

アバン(53秒)島田読み
[N] 今年7月26日の厚生労働省の発表によれば、日本人の平均寿命は男性が79.59歳で世界第5位、女性は86.44歳で、なんと世界第1位!
しかし・・・
全国で所在不明の高齢者が続出、資料の上では平均寿命の倍以上の年齢という人が次々と発覚、中には悪質な年金の不正受給というケースも出てきています。
豊かなはずの日本で、親や夫婦のどちらかが亡くなってもそれを隠して年金を受け取らないと生活できないという実態、それほど日本の老後は不安で溢れていると言えるかもしれません。 今朝のクローズアップは、超高齢化社会に向けて、安心して暮らすための老後のマネープランを考えます。
スタジオ(1)(9分)VFタイトル
[島田]本当に嘆かわしいことです。親の年金あるいは夫の年金を騙し取る事件が続発していますが、それほど日本の老後は年金に頼らざるを得ない状況になっています。
今朝はおそらく多くの人が不安を感じている老後に向けたお金の残し方、老後の生活設計を含めたマネープランをしっかり立てていこうということで、おなじみ阪南大学講師で経済ジャーナリストの堀浩司先生にお越しいただいています。
先生おはようございます。
[堀] おはようございます。よろしくお願いいたします。
[島田] さてまずは老後を考えた時に一番大事なのが「老後生活にいくらかかるか」ということだと思いますが、堀先生いくらくらいなんでしょう? [堀] はい。これまでは老後のマネープランを考えるときに、大体80歳というのが寿命であるとして考えられてきました。
ところが日本の平均寿命がどんどん延びてきて、もうあと10年で日本は寿命90歳時代に入ると言われています。国連のリポートによれば、西暦2300年には日本は男女とも100歳を超えると予測しています。
長生きは喜ばしいことですが、同時にお金がかかるということでもあります。 [堀] で、仮に90歳まで生きるとして、60歳から収入が無くなると仮定するならば、この30年でいくら必要か? 板東さんいくらくらいだと思われます?
(板東さんお答えあって)
[堀] 日本生命保険文化センターが算出した夫婦二人のゆとりある老後生活に必要な平均は月額で38万3千円、これが30年となると・・・なんと1億3788万円!これが老後に必要なお金なんです。
(少しスタジオやいやいあって) [堀] まずは年金を計算してみましょう。2010年度の厚生労働省による「夫婦二人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額」の試算では月額23万2592円、そして60歳から65歳までの5年間は月額25万円くらいの収入があるとすると、それでも8400万円ほど、まだ5300万円くらい足りないわけです。
[堀] 本来退職金もあるんですが、これは住宅ローンの返済に充当するなどを考慮して計算に入れていません。また中小企業ではアテにできないというのもあります。
[島田] 要するにこの5310万円ほどが老後を迎えるまでに貯めておきたい金額ということですね。
[堀] そうです。ではこの5300万円を35歳時点から貯めはじめたとすると、いったい毎月いくら残さないといけないのか? [堀] 25年間で5300万円ですから・・・毎月17万7千円!貯められますか?
[島田] みなさんどうですか?
(ムリムリ!絶対ムリ!)
[島田] それできるのこのスタジオで坂東さんだけですよ!
(坂東さんリアクションあって)
[堀] さあ、それでは現実的な線で、仮に同じく35歳から毎月3万円ずつ貯めましょう。 [堀] 金利は仮に1%とすると、60歳時点で・・・1000万円。これならなんとかという感じでしょうか?
これをさっきの発想と逆に、1000万円の貯金と年金、そして60歳から65歳までの5年間の収入で、毎月いくらのお金で生活できるようになるか?26万3千円です。
[島田] ほう、そこそこの生活が出来そうな金額に見えますが・・・
[堀] そうですね。でもこれはあくまで年金が今の水準できっちり受給できるというのが前提です。もし仮に貰える年金が今の政府発表の60%になってしまったら・・・毎月18万6千円になってしまいます。
[島田] 先生、だんだんイヤになってきたんですけど・・・
[堀] そうですね。でも現実にはこのように月18万円、もう少し少なく見積もれば月15万円くらいの生活を余儀なくされるというのが私の経験上でも現実的な線だと思います。でもそれでは生活が苦しいと思われがちですが、意外と高齢になれば割引なんかも充実しています。 [堀] 老後生活のひとつのキーワードは「時間」がマネーライフを変えるポイントです。例えば航空機の割引、そして東京に行くならいっそ「青春18きっぷ」を利用してみる、これは実際に大阪を8時21分に出て東京には17時台に着けます。
旅行でも時間があるのと、土日や休日の制限を受けないので、例えば北海道旅行は土曜出発と月曜出発でこんなに違います。ほかにもゴルフ場のシニア割引、映画なんかも安いですね。
[島田] 高齢になって再び「青春18きっぷ」が活きてくるんですね。
[堀] そうです。まどろっこしいと思うかもしれませんが、最も重要なのは老後は「金銭感覚」を変えていくことが大切です。
月々の生活費を仮に15万円と決めて、15万円以内でできることを基準に生活を組み立てていく、その中で豊かさを求めていくのが最も理想的な老後だと思いますね。 [島田] 最後に、実は堀先生はマレーシアが大好きで、年に数回は行かれるそうなんですが、老後をマレーシアで・・・
[堀] はい。実は私はもう90回くらいマレーシアに行っているんですが、どのくらい違うかというと日本の半分から3分の1です。
この例はキャメロン・ハイランドというコンドミニアムに滞在した場合で、松本清張さんの「熱い絹」の舞台になったところです。非常に暮らしやすい街ですし、特に家賃は家具や食器が付いてこの値段です。
[島田] 日本の年金不安から海外に移住する人も多いでしょうね。
[堀] そうですね。ただ大切なのは先ほども言いましたが「金銭感覚」です。楽しむためにはお金が必要だった現役世代と180度考え方を変えて、節約を楽しみ、省くものと守るものをはっきりさせる、これこそが老後のマネープランで最も必要な考え方だと思いますね。

(ABCテレビ「おはよう朝日です」2010年09月14日ON AIR)

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