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経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”

新日鉄、住金合併の意味するところは

鉄鋼メーカー国内首位新日本製鉄と3位住友金属  2012年10月合併による経営統合予定
世界鉄鋼メーカー粗鋼生産(万トン)    (1)アルセロール・ミッタル7750、(2)宝鋼集団(中国)3130、
(3)ポスコ(韓国)3110、(4)新日鉄2650 …(19)住友金属工業1100 合併後、世界2位 世界シェア3.1%
国内シェア 粗鋼生産量4割超、熱延鋼板など5割  寡占との指摘も 公正取引委員会の承認必要

合併までの経緯
2001新日鉄、住金/包括提携 2002神戸製鋼所も含めた資本提携
新日鉄 住金株の9.4%、住金 新日鉄株の4.2%を保有し、ともに第2位の大株主
「世界市場をみて、より強力な体制を作るという思いで、神戸製鋼にも話をした」友野住金社長
神戸製鋼 鋼材以外にアルミなど多様な技術をもち、資本提携時から将来の合併に消極的
合併で神戸製鋼の筆頭株主(3.57+3.57=7.14%)に

なぜ、合併
◎ 世界の鉄鋼メーカー大規模化 2006 ミッタルスチール(インド)がアルセロールを買収
「グローバル市場で挑戦するには(規模の拡大が)大変有効と思う」宗岡定二新日鉄社長
◎ 鉄鉱石など資源を囲い込む海外資源大手メジャー
2011年1〜3月期 原料用石炭価格2002年度の4.7倍、鉄鉱石8.9倍
◎ 合併により経営資源を集約し、数千億円を必要とする高炉建設などを迅速に展開できる体制整備

合併でどう変わる
世界のトップ技術 新日鉄/レール、発電所電磁鋼板  住友金属 継ぎ目無鋼管(シームレスパイプ)
合併で強まる価格競争力  自動車業界は現地生産で対抗
造船重機業界 新造船の建造で船舶用鋼板(厚板)を大量に用いる 強まる価格交渉力に懸念
国内で機能が重複するグループ会社や製鉄所の統廃合も検討し、コスト競争力を強化する考え
日本の鉄鋼メーカー 主に国内で鋼材を生産 
アルセロール・ミッタルなど世界の大手  生産コストの安い新興国などの高炉での生産が主流

「コスト低減は大きなテーマになる」友野宏住金社長
「統廃合ありきではない。雇用は大切にすることを前提にして、競争力確保のために最大限人材を活用」
高炉を持つ製鉄所は、地域の雇用ばかりでなく、地域経済を支えている
傘下に多数の関連企業を有する巨大企業の合併、中小企業が犠牲にならないよう国も動く必要がある

(FM秋田/JFN全国9局「OH! HAPPY MORNING」2011年02月08日ON AIR)

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