経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”
主婦年金救済問題?主婦の年金はどうなっている?
いろいろな問題が浮上してきたので整理してお話しします。
国民皆年金 国民はみんな年金加入が義務付けられている。
◎ 妻(夫)がどこかへ勤めている場合
原則 勤め先の社会保険(厚生年金+健康保険)に加入 第2号被保険者
(勤務先の就業状態が一般従業員の3/4以上ならパート等も)
◎ 妻(夫)が働いているが、3/4未満の就業。妻(夫)が無職。
(1) 配偶者である夫(妻)が会社員、公務員など 第3号被保険者
国民年金に加入。保険料は無料。
(2) それ以外 第1号被保険者
※サラリーマン以外の年金
最初に問題となったこと
第3号届出忘れ 会社員等の配偶者 → 年金保険料の支払無し
配偶者が会社勤めを辞めた 第3号被保険者 → 第1号被保険者 自分で保険料を払う必要
未納状態が続く
原則は遡って2年間だけは支払える
救済策(1)
遡って2年間の保険料を支払えば、全期間保険料の支払いがあったことにする
未納期間分も年金をもらえる
→ きちんと国民年金保険料を払っていた者に対して不公平
救済策案(2)
遡って支払える期間を2年間だけでなく、全未納期間にする
新たに出てきた問題
実は、第3号被保険者で無くなっていたのに、保険料の支払いなく年金をもらっている人がいた
年収が130万円未満という第3号被保険者の要件を満たしていないのにそのままとなっていた
配偶者が会社員等で無くなっているのに、引き続き第3号被保険者のままとなっていた
すでに年金をもらっている人もいた
(ABC朝日放送(大阪)「武田和歌子のぴたっと。」2011年03月11日ON AIR)