経済ジャーナリスト 堀 浩司 の “経済コメント”
東日本大震災から100日、被災地の暮らし、私たちの暮らし
阪神淡路大震災震災当初 ハム1個3,000円、ラーメン1袋600円、従来100円おにぎり500円
ポリタンク1個4,000円〜6,000円等 被災者の弱みに付け込み法外な値段で販売する一部悪徳業者がいた
東日本大震災
空き巣被害がある反面、宮城県内の被災地では拾得された現金が約12億9000万円(昨年の約6倍)、
そのうちの11億円が持ち主に返還された。
震災当初(4/13〜15) 食料・日用品価格調査 総務省2011.05.11公表
震災直前比較
鶏卵・福島市26%増、千葉市18%増、ヨーグルト・宇都宮市49%増、納豆・さいたま市32%増、
ティッシュペーパー・盛岡市22%増 → 供給不足
◎値上がりの可能性のあるもの
- 需要が急激に増えるもの
鋼材、建築資材、建築金物 →建築不況で在庫調整が進んでいた
この夏までに建築される仮設住宅は福島、宮城、岩手3県だけで3万戸余り
セメント大手5月中 1トン当たり1000円(10%値上げに相当)、鉄筋鉄骨 - 供給が減るもの
卵、納豆、乳製品、
魚介類 サンマ加工場が多い(岩手、宮城、福島)、サバ、カツオ、サケ水揚げ多い、ホタテ、カキの養殖が多い - 国際相場の上昇〜中東情勢
石油価格 → 8月分 東京、関西電力6か月連続、東京、大阪ガス5か月連続値上げ
◎スーパーの特売が減った
全国消費者物価指数2005=100
2011.02 99.3 → 2011.03 99.6 → 2011.04
99.9
5月分速報は東京都区部のみ 生鮮食品を除く食料3/100.3 → 5/100.8
生鮮食品3/104.0 → 5/97.5 生鮮魚介類3/102.3 → 5/101.4 乳卵類3/104.2 → 5/107.2
日本の消費供給経済は盤石、買い走りは逆に私たちの首を絞めます。
落ち着いて消費行動をしましょう。
(FM秋田/JFN全国9局「OH! HAPPY MORNING」2011年06月21日ON AIR)